従来、ノッチ(溝)を入れることがなかったため、研磨方法は図①と②しかできませんでした。
ブレークレス研磨では、高低差をなくし、ノッチを入れることで、全ての刃の効率を高めました。
これにより、切削時の振動解消、切削時間の短縮、刃先の溶着防止、バリ、刃欠け、材料の欠けの減少を実現します。
図① 千鳥刃
従来の薄物金属切削用で用いられています。
片方の刃は全ての刃数の半分です。
図② 高低刃
従来の厚物金属切削用の高低差を付けたトリプル刃。
高低差による切削時の振動は、刃欠けの元となります。
Breakless Technology を用いた新研磨方式
図③ ブレークレス研磨(シングル)
高低差をなくし、平刃にノッチを入れた研磨方式です。(特許登録済)
・高低差がないため、切削時に振動がなく、刃欠けも起きにくい。
・刃欠けが起きにくいため、カット数もメタルソーの寿命も延びる。
図④ ブレークレス研磨(ダブル)
左右にノッチを入れた方式で、ピッチ幅6mm以上の刃に適用します。
(シングルはピッチ幅3~6mmの刃に適用)
従来の研磨方式では、薄物を切削する時はピッチ幅を狭くして刃数を
増やしましたが、ブレークレス研磨では、全ての刃が同様の働きをする
ため刃と刃の間隔を2倍にすることができます。
刃室が広くなる分、刃先への溶着を減らすことができるため、鋸刃の
割れを防ぎ、かつ溶着部分をなくすための再研磨擦り込みが減らせる
ため、メタルソーが長持ちします。
※ブレークレス研磨に関する技術は、(株)ソーテック浜松の特許申請技術です。